高校の時に初めて読んで以来、何度も繰り返し読んで、
もう何人の人に勧めたかわからない本があります。
それは・・・・・
20年以上前に発表されて世界的なベストセラーになっているので、
読んだことのある人も多いと思います。
読むタイミングによって毎回違ったメッセージやひらめきをくれる本。
自分の「Personal Legend」について考えさせてくれます。
(Personal Legend・・・日本語版では「運命」と訳されています)
大人になると、自分を守るための変な知恵がついてしまう。
物事をいろんな角度から計って可能性を計算して、
実現できないかも、と思うと、先回りして諦めてしまったり。
でも、人生の中で「これって何かのお告げ?」みたいな、
「誰かが私に何かを伝えようとしてる!」みたいなことが時々あります。
たとえば、たまたま見た雑誌の占いでも、電車の中吊りでも。
それを偶然と取るか、メッセージと取るかはその人次第だけど。。。
絶妙なタイミングで、そっと背中を押してくれるメッセージ。
毎日の中にあるこうした小さなヒントを見逃したくないなあーと思います。
この本の中でお気に入りの、"スプーンの油の話"を簡単に要約してご紹介。
ある少年が幸福の秘密を知るため、賢者に会いに行った。
賢者は油の入ったスプーンを渡し、こぼさないように宮殿を見物して来るように命じた。
2時間後、少年はスプーンの油を1滴もこぼさず、賢者のもとに戻ってきた。
しかし、少年はスプーンに夢中で、宮殿の何も見てはいなかった。
賢者は少年に、もう一度宮殿を見て来るように言った。
少年は宮殿のすみずみまで見て回り、見てきた物を興奮して賢者に話したが、
スプーンの油はどこかに消えてなくなっていた。
賢者は少年に言った。
『たった1つだけ教えてあげよう。
幸福の秘密とは、世界のすべてのすばらしさを味わい、
しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ』
自分の夢を追求するプロセスで、大切なものを見失わないようにしたいな、と
この本を久しぶりに読み返して、改めて思いました。
自分の夢や好奇心と、そばにいてくれる大切な人。
どちらも同じように大切だとわかっていて、どちらもちゃんと大切にできる、
ということが、ハッピーの秘訣なのかもしれません。