「人はみんな心の中に神様をもってる。
僕はそれをJesusと呼ぶし、ある人はBuddhaと呼ぶ。名前を持たない神もいる。
でも、私たちが"神"と言うとき、みんな同じ、1つの存在のことを話しているんだよ」
先月、友達に連れられて、グアテマラのアーティストの個展を見に行った。
教会の講堂でやっている、小さな小さな展示会。
彼は熱心なクリスチャンで、そこには何枚か、キリストの絵もあった。
私には信仰している宗教はないのだけれど、そんな私にもやっぱり神様はいて、
何か心配ごとがあると無意識に祈りを捧げていたり、時には無謀なお願いごとをしたり、
嬉しいことがあったら感謝したり、日常的にその存在を感じている。
それが一体なんなのか、よくわからないけど。
展示会でグアテマラのアーティストにそんな話をしたら、冒頭のセリフを言われた。
「そして、その"神"っていうのは、自分のことなんだよ」と。
彼は昔、何かがうまくいかないと、いつも神のせいにしていたと言う。
「どうして助けてくれないんだ!」って。
「でもある日突然気が付いた。That wasn't him, THAT WAS ME.
I didn't let him help me. I was just sitting and waiting for it.
それに気が付いて、自分の人生に働きかけ始めた時、すべてが動き出したんだ」
「僕は、自分のなかの神様がいつもcomfortableでいられるように、
自分自身がhappyでいるようにしているんだ。自分のひとつひとつを大切にして、ね」
私はちょうどその時、人生のいろんなことで悩んでいて、
でもそれはどれも答えがすぐに出るようなものではなくて、もう半分投げやりになっていた。
感情の赴くまま泣いたりいらだったりして、考えることにも、そんな自分自身にも疲れていた。
自分を大切にする、という気持ちが薄れていた私にとって、
この言葉は最高の目覚ましとなり、帰る時、何度も何度もお礼を言った。
彼はすごく優しい瞳で、「Remember, 大切なのは、あなたがhappyかどうかだよ」と言い、
「僕はそれに気づいて本当にhappyになった。相変わらず、お金は全然ないけどね」
と付け足すと、大きな声で笑った。
それはすごくキラキラして強い、素敵な笑顔だった。